books are beautiful.
幾つかの美しい本だけが
私の未来を作ってくれる
Only some beautiful books make great future for me.
世間はゴールデンウィークで。
私も数日間の休暇で田舎にある
母方の実家を訪れました。
ああ、草木の活気はもう
過ぎ去ってしまっていたよ。
春だというのに、
くたびれた様子の田舎町に
喧騒から離れた落ち着きを感じ
寂しさと安堵で眠ることしかできず。
ずっとここにはいられないけれど
ずっとここにといたくないけれど
少しの間だけ私がここにいるのは
意味のある行動だと
初めて感じられた気がした。
私は休暇が好きではなかったから。
とくに”出かける”休暇が。
ひたすら読んでいた本は
『おばあちゃんからの手紙』という
クラーラ・シューマンの書簡集。
音楽家ロベルト・シューマンの
妻、クララが孫娘のユーリエに宛てた
手紙がまとめてある。
なお一層私に落ち着きを持たせて
くれたのはクラーラの言葉の
暖かさだったのかもしれない。
家の二階には私が大切にしていた
ピアノがある。
きちんと指導を受けたことこそないが、
私はピアノと過ごすのが好きだった。
長い間私の身体の一部のように
音を奏で続けたピアノは
持ち主の長期不在中もきちんと調律され
律儀に正しい音を出した。
いくつかの曲ではもう、
指が動かなくなってしまったのは
私が長くこの席に座らなかったことが
原因でしょうかね。
いつかまた東京の家に
ピアノを迎え入れたいと
ずっと考えている。
もちろんこのピアノを。
帰途につき、
東京は思ったより
落ち着いていた。
喧騒は幻想だった。
またこの街で私は生活します。
Nana.
Instagram ☞ @nanaics
美しい文章ですね。
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